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日記、コンピュータ、備忘録、書きたいことを書きたいままに。気まぐれに更新中。

「もっと他人のことに興味を持った方が良いよ」と言われた話

眠る前に考え事をしていたら、ふと会社の女性の方との話を思い出した。取り立てて落ちの無い話。

会社の方と一緒にお昼ご飯を食べていたとき、何かの弾みで世間話になった。相手からすると「今日の天気は〜」ぐらいの安パイなネタだったのだろうが、私にはその話が通じなかった。

昔から、周りがモーニング娘。の話題に持ちきりで「誰が好きか」とか「新曲が良い」とか話をしていた中で、面白さとか良さが分からずにちゃんちゃら興味が無く、何より人の見分けがつかなかった。テレビで流行りの一発屋芸人の一発芸にクラスが沸いていたとき、テレビを見る習慣が無かった私は、それが一体何なのかわからなかった。

明け透けに会話をする仲の方だったので「何ですかそれ」みたいな反応を返すと

「高橋さんはもっと他人のことに興味を持った方が良いよ」と言われた。胸にぐさりと刺さる言葉だった。言われてみると、他人に興味を持つこと……他人が興味を持っていることに興味を持つことがとりわけ少ない。自分の好きなものは決まっていて、あるいは他人の興味関心事から吸収することはあるけれども、それは自分の琴線に触れたものであって、それ以外は綺麗さっぱりと忘れている。私の関心は内向きに閉じていて、自分の世界は、自分の中で解決しているのだ。

つまるところ、他人に興味が無く、自分は自分他人は他人とある種の境界が隔てられていて、自ら他人の境界を侵しにいこうとはしないし、他人にその境界を侵されることを極端に嫌悪する。簡単に言えば「まねっこはするのもされるのも嫌い」みたいな話だ。

それが良い・悪いの話では無く、きっと上手に世渡りをする上でのアドバイスをくれたのだと思う。だけれど、今でも他人に興味を持つことは、限りなくスキルレベルを要するハイレベルな技に感じられてならない。

以上、ぼやきと考え事。