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日記、コンピュータ、備忘録、書きたいことを書きたいままに。気まぐれに更新中。

休職セカンドシーズンを迎えて。将来の自分を案じる

1ヶ月ほど前から休職はじめました(冷やし中華はじめました風)人生ふたつ目の会社で人生2度目の休職。はてさて、どうなるものだろうか。今は実家に引き返し、朝昼晩のご飯が自動で出てくる毎日を過ごしている。

「こんなにも普通の会社勤めは自分にとってハードなのか」と思ってしまい、己の愚かさとか非力さとかに絶望しているが、マイナスばかりを考えていても何も進まないので、今はいかにして復職するかを考えている。幸いなことに会社からは「良くなるまで休んでOK」という寛大な処置をいただき「少しゆっくりしよう」というような状態で、溶けるような毎日を過ごしている。

 

※ ここからメンタル系の話になるので苦手な人はタブを閉じてください。 

前職で休職したのは、火を見るよりも明らかな原因があった。クソのような社風とか労働基準法に違反した職務体系とか、ナンセンスにナンセンスが重なった運用とか……。

しかし、今の会社に関しては取り立ててメンタルに不調を来すような原因は無く、毎日18時に帰社できるホワイトぶり。ナンセンスな運用はすぐに改修され、新鮮な知識欲が刺激されることが多く、働いていて楽しかった。職場での人間関係も比較的良好で自社の人と談笑しながらお昼ご飯ができていたのはなかなかに恵まれていた。もちろん、楽しく無いことはあるが、働く上で楽しいことだけを味わおうというのは無理な話だ。

このように「高橋さん、なんでメンタルの調子を崩しちゃったの?」と言いたくなるような状況に、医者はふたつの診断を下した。ひとつは納得のいくもの。もうひとつは首をひねりたくなるものだった。

有り体に書いてしまうと、納得がいったのは「双極性障害 Ⅱ型」*1という診断。納得がいかなかったのは「注意欠如・多動性障害(ADHD)」という診断。医者曰く「ADHDの症状が業務上の些細なミスをよび、それがストレスとなっているのでは無いか」というものだった。

この診断を下されたとき、思わず肩を落としてしまった。なぜなら、双極性障害は完治しないからだ。*2すなわち、私は死ぬまで病院に通い続け、投薬治療を続けなければいけない。うすうす分かっていたことではあるが、それが白日の下にさらされるとショックは隠せなかった。

続いてADHDという診断である。一応、投薬(ストラテラ)を利用した治療をおこなっているが、果たしてADHDであるか疑問に思っている。確かに私は少し雰囲気が変わっていると言われることが多いし些細なミスをすることはある。ただ、それが病的な域かと言われると、抑うつ状態で集中力が落ちていたからとも言える。

高校時代に居たリタリンで治療を受けていたADHDの同級生を思い返すに「私はあんな様子なのだろうか」と、疑念と不安に苛まれる。もちろん、私は多動の症状が無いADD*3なのかもしれないが、ペラ紙1枚の問診用紙で、そのように診断できるものなのか、やはり疑問である。

ただ、病名がつくのはある種の免罪符なのかもしれない。できないのは個々人の能力によるものでは無く、先天的なものであると医師からの診断が下れば「なぜ自分はできないのか」という葛藤に結論が出る。それが正しくても間違っていてもだ。

だらだらといろいろなことを書いたが、将来的に私は一人で生きていかなければいけない。実家にいる父・母はいずれ死んでしまう。それは遠い将来かもしれないが経済的自立は必要だ(現在は傷病手当を受給している)先日、父方の叔父が急性白血病で緊急入院したらしい。叔父は父よりも1歳年下だ。人生何が起きるのか分からない。そう考えると、溶けるような毎日の幸せを、もう少し噛みしめる必要があるのかもしれない。

 

最後に双極Ⅱ型と診断された日、父と電話でおこなった面白トークで幕を引きたい。

私「双極性障害 Ⅱ型って診断された」

父「まあ、まじめには聞いているけど、深刻には受け止めてないから」

私「なんというか、この病気ってある種の変わり者の人が多いというか、別名「天才病」*4とも言われてるらしいよ」

父「へえそうなんだ。たしかにねー。例えばどんな人がいるのよ」

私「えーっと、太宰治とか?」

父「自殺してんじゃねーか」 

 

人間失格 (角川文庫)

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*1:Ⅰ型とⅡ型で症状が異なるので誤解の無きよう

*2:より正しく言うと、再発率が極めて高い

*3:注意欠如の症状が出るパターン

*4:自分がそうとは思っていない