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日記、コンピュータ、備忘録、書きたいことを書きたいままに。気まぐれに更新中。

薬の効果をレビューするリスク

 依然として前の会社の影響でメンタルの状態が芳しくないので、病院に行ったら今まで飲んだことがない薬が処方されました。知らない薬が処方された時は、副作用や飲み合わせが気になるので、サックリとググるようにしています。

 気になったのが「XXX(薬品名)は効かない!!失敗作!!」みたいなレビューが掲載されているブログで、読んでいたらなんだかモニョモニョしたのでサックリとブログに書きます。

 「病は気から」なんていう言葉がありますが、薬には「プラセボ」(偽薬効果)というものがあります。単純に言うと「お薬飲んだから、体調が良くなる!」と思うと、実際に体調が良くなるやつです。新薬の開発でも、その効果が本当に薬の効果なのか、あるいはプラセボによる効果なのかを判断するためにテストをしたりします。 

 このプラセボですが、ポジティブな要素以外にもネガティブに働くことがあります。つまり「この薬は効く!」と書いてあるページを見て安心して薬を飲んだ時と「この薬は効かない!失敗作」と書いてあるページを見て、不安な気持ちいっぱいで飲んだ時とでは、効果に違いが出る可能性があります。

 メンタルに関することはとてもデリケートです。デリケートゾーンよりもデリケートです。したがって、情報を発信する側になるとき、デリケートな情報の扱いには十分考慮する必要があります。医者もベネフィットとリスク(効果と危険性)を天秤にかけて薬を処方しているわけですから、素人考えで薬をレビューするのは、知らず知らずに人を不幸にしているかもしれないということです。

 もしも感想(レビュー)を書きたいのであれば「XXXは私には合わなかった」とか、そういうマイルドな表現にした方が良いと思います。そして、安易な薬の比較は避けるべきです(頻繁にトンチンカンなことを書いているブログを見ます)

 また、読む側も「他人の薬の評価なんてあてにならない」と思った方が良いでしょう。特にネガティブなレビューに関してですが「効果を実感できた。快方に向かった人」はわざわざ「満足しました」なんていうブログを書かないだけで、沢山いるということも考慮の余地があるでしょう。まずは信じることから始めましょう。